現代版、抗生物質の付き合い方|流山市南流山かとう治療室

現代版、抗生物質の付き合い方|流山市南流山かとう治療室

カラダの中の生態系

菌、細菌、ばい菌、病原菌、ウイルス、バクテリア、寄生虫・・・これらには違いがあり、私たちの体内にはおよそ100兆をこえる数と共生しています。

細菌やバクテリアのほとんどは、消化管の粘膜や上皮に存在して(腸内フローラ)私たちのカラダを侵入者から守ったり、消化できないものを代わりに分解してくれていて人間にとって大事な存在です。

菌やバクテリアなど、生態系は種類が多いほど良いと言われています。

体内生態系が崩壊している原因

1940年代ごろから公衆衛生や医学が進歩して、抗生物質や抗菌剤によって命の危険が伴うような感染症や寄生虫が激減しました。

ところが、抗生物質が命の危険のない風邪や軽い感染症にも多用され始めたのです。

抗生物質の作用とは

抗生物質は細菌を種類問わずすべて殺します。(ウイルスには効かない)

抗生物質を服用した人の体内に住む細菌も殺され、消化管の粘膜はバリアが失われた状態になり、病原菌やウイルス、吸収されるべきでない物質が容易に侵入しやすくなります。

一度抗生物質による影響を受けると、元の状態に戻るまでに4年かかりますが、大抵はその前に何度も抗生物質を使うでしょう。

食べ物から抗生物質をとっている

食肉には抗生物質がよく使われています。成長促進作用(生産向上)や病気予防で、ブラジルやインド、日本でも特に多くの薬剤が使われているようです。

農業ではそれら家畜の糞が肥料に使われていますので、土壌に含まれた抗生物質を野菜からも摂取しています。(人参、レタス、キャベツ、ジャガイモなどが吸収しやすい)

抗生物質から逃げることは今はできなくなっています。

自分の体内生態系を守るために

抗生物質の使い方を見直す

ちょっとしたことで薬を飲まない。症状そのものはカラダがよくなっていく過程の出来事ですので、自然治癒力に任せて休んでいれば時間の経過とともにカラダはよくなっていきます。(症状を抑えるのは治癒力を弱めるのと同じです)

プロバイオテクスと、プレバイオティクス

似ている言葉ですが、プロバイオティクス(菌を取り入れること)、プレバイオティクス(菌のエサになる食物繊維やオリゴ糖を取りいれること)です。

片方ばかりやっていても効果は弱くなるのでバランスが重要です。特に、抗生物質の治療を受けた後は腸内細菌が大幅にダメージを受けているので意識して行うといいです。

汚れる

発展途上国と先進国の衛生状況は大きな差がありますが、途上国には先進国で今問題になっているアレルギーや自己免疫疾患、精神疾患は少ないです。

その理由が、汚れた環境や大家族のなかでたくさんの種類の菌と触れ合うことができているからです。

先進国は抗菌、薬剤、毒素にまみれた暮らしで、逆に寄生虫や菌が少ないので免疫系が本来の働き方ができていないためアレルギーなどが多いとされています。

地球と一人の人間

私たち一人ひとりが地球という一つの生命体から見ると細菌で、一人の人間を地球と見立てると菌はひとりひとりの人間と同じです。

地球環境を配慮するにはまずは私たち一人一人が自分の身体に配慮して、私という一つの細菌が生態系を乱さないように自然と調和して生きていきたいですね。

抗生物質がいけないのではなく、人間がつくったものの使い方を周囲(自然)に配慮する必要があるとお伝えしたいです。

執筆者

かとう治療室

流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。

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