あなたの症状は内臓とも関連している?

東洋医学や生理学的にも内臓と関連する身体の痛みやコリには特徴があります。
また、精神的なストレスや感情が原因で内臓に負担をかけており、食生活も乱れがちな現代のストレス社会では内蔵のケアは必須になってきています。

内臓調整は一般的な筋肉や骨格へのアプローチでは困難だった内臓由来の痛みやコリなどの症状に対して。

今まで筋肉が原因だと思ってなかなか治らずにいる痛みやコリの原因は内臓にあるかもしれません。

記事の後半では内臓が由来の特徴的な症状について例を挙げておりますので、当てはまることがないかチェックしてみてください。

内臓調整のメリット

  • 内臓そのもの疲労を取り除き血流を促す
  • 臓器を支えている結合組織間に蓄積した老廃物の循環を促す
  • 副交感神経を刺激し自律神経をバランスする
  • 腸の蠕動運動を活発にする
  • 腸に圧迫された子宮の位置を修正し生理不順や生理痛を軽減する
  • 内臓下垂による姿勢のゆがみを整える

内臓調整の禁忌

どこに行ってもよくならなくて当院に来院した多くの方に喜んでいただけている内臓調整ですが、すべての人にメリットがあるわけではありません。

一般的な施術の禁忌と似ていますが、次のような方は内臓調整ではなく別のアプローチを提案します。

  • 妊娠中、生理の出血量が多い日
  • 食後1時間以内の方
  • 腫瘍やある方
  • 腹部の手術から3か月以内の方
  • 体力が著しく低下している方
  • 腹部に炎症が認められる方

内臓との関連が疑われる特徴的な症状

いつも同じところがつらい

いつも同じ場所にコリや痛みが出て、何をしてもよくならない時。

マッサージなどを受けてもすぐ戻る

マッサージやもみほぐしは主に筋肉や骨格への施術のため、本当の原因に届いていないと直後はよくてもすぐに症状が戻ってきます。

内臓的な兆候がある

痛みやコリのほかに、消化の問題や冷え、倦怠感などを感じている場合は筋肉の問題ではない可能性があります。

カラダの部位と内臓との関連

※すべてが当てはまるわけではありませんが、もし気にかかる点がある方はまず医療機関で内臓の健康をチェックしてから来院していただくとその後の対応がスムーズになります。

病気でなくても東洋医学では未病という考え方があり、未病のうちに施術をして健康な状態にすることで身体も楽になり、ほんとうの病気になってしまうのを未然に防ぐことができます。

首から肩にかけて

胃や肺、肝臓との関連が強いです。

食べ過ぎによる胃の負担、ストレスや食習慣、目の酷使による肝臓への負担、呼吸が浅くなっていることによる肺の問題などが挙げられます。

肩、ひじ

肝臓や胃、心臓、大腸との関連が強いです。

食べ過ぎによる胃の負担、ストレスや食習慣、目の酷使による肝臓への負担、呼吸が浅くなっていることによる肺の問題、便通異常などが挙げられます。

右側の症状

肝臓や腎臓、十二指腸など右側の臓器との関連が強いです。

食べ過ぎ、ストレスや食習慣、目の酷使による肝臓への負担、便秘やデスクワークによって内臓が圧迫されることが要因に挙げられます。

左側の症状

胃や心臓、脾臓など左側の臓器との関連が強いです。

食べ過ぎ、早食い、運動不足によるリンパや血行不良、内臓下垂による圧迫が要因に挙げられます。

背中、肩甲骨周り

胃や膵臓、肝臓、肺との関連が強いです。

食べ過ぎ、猫背で呼吸が浅くなっている、人間関係のストレスなどが臓器に影響し内臓―体性反射を通して背中がつらく感じることがあります。

腸、腎臓、子宮や卵巣との関連が強いです。

便秘や下痢、子宮のゆがみ(子宮後傾)、冷えなど。デスクワークで腎臓が下がっていたり腸がむくんで他の臓器を圧迫している可能性があります。

股関節、骨盤周辺

子宮や卵巣、精巣など生殖器系、膀胱や腎臓、腸との関連を考えます。

不良姿勢による子宮のゆがみ(子宮後傾)、デスクワークで腎臓が下がっていたりリンパを圧迫して腸がむくんだり、ゆがみによって他の臓器を圧迫している可能性があります。

腎臓や脾臓との関連が強いです。

内臓下垂やデスクワークで腎臓が下がっていたり、リンパの流れが悪くなっていると脾臓に負担がかかります。脾臓のバランスが崩れると内臓下垂を助長します。

症例

30代女性 右の肩甲骨周辺と肩にかけての痛み・コリ

今までカイロプラクティックや整体、鍼灸などあらゆる施術を受けて、指示通りに通院したけどすぐに戻ってしまい諦めていた。

全体的な姿勢バランスの評価や触診で肝臓の疲労が強く認められたため、内臓調整を含めた整体を行い、初回で劇的な変化を感じる。

月2回、3か月通って気にせず過ごせるようになりメンテナンス期(月1)に移行。

安定してきたためトータル半年で一旦終了。

30代女性 便秘・右側の肩こり

今まで肩こりをメインにマッサージ店や整骨院に通い続けていたが、いまいちよくならない。

来院時の評価で肝臓の疲労と内臓下垂による大腸の動きに課題。
便秘で毒素が腸で再吸収されて肝臓に負荷がかかっているのを疑い、内臓調整と整体を行う。

翌日、目覚めがとてもよく便通も快適だったとご報告をいただく。

3回の施術で肩の痛みは楽になり月1回メンテナンスに通院している。

内臓調整の可能性

ここに挙げたのはほんの一例です。

実際にはお話を伺って身体に触れないと判断することはできませんので、もしなかなかよくならない症状が内臓と関連しているかも?と気になった方はご相談ください。

その前に自分でできる内臓調整を試してみても構いません。

下にいくつかご紹介します。

簡単な内臓調整

入浴

実はお風呂の効果はカラダの清潔を保つことよりも、湯船につかる水圧でお腹の血流をよくすることにあります。

シャワーだけで済ませている方が多いですが、週に1回でも温かい湯船に入ってお腹にも圧をかけましょう。

腹式呼吸

横隔膜が呼吸で上下すると内臓に圧がかかりマッサージ効果が得られます。

呼吸が浅くなっているとまず肝臓の解毒機能が障害されやすいため、肩こりや倦怠感が気になる人は深い呼吸を心がけてみてください。

深い呼吸ができなくなっているとしたら、速やかに呼吸を深くできる身体をつくりにお越しください。

マッサージ

お腹を手で押したりします。硬いところを無理に柔らかくしようとせず、少しづつ圧をかけてください。

これは初めに内臓調整を受けて、施術される感覚を知ってから取り入れることをおすすめします。

 

 

トップへ