二日酔いになるほど飲まなければいい話ですが、二日酔いの本当のメカニズムを知っておくと、いざという時にすばやく対処ができて辛い症状から回復できます。
二日酔いの原因
①アルコールの分解速度が遅い
栄養は小腸で吸収されますが、アルコールは胃壁からも吸収されるので、急激に血中アルコール濃度が上昇するため空腹時に酔いやすくなります。
血液中のアルコールは肝臓に運ばれて分解が進み、酢酸という物質に無毒化させた後、最終的に水と二酸化炭素になります。
この分解の過程で、糖分と酸素を大量に消費します。糖分は肝臓内にも貯蓄されますが、アルコールの分解に忙しくなるとそれができなくなり低血糖を引き起こします。
特に空腹時は低血糖のリスクが高くなります。アルコール代謝の許容量を超えると、アセトアルデヒドという分解途中の有害な物質が全身に回り、細胞を傷つけたりして二日酔いの不快な症状を引き起こします。
②酸素欠乏
普段から呼吸が浅い人、睡眠時無呼吸症候群の人は低酸素状態に陥りやすく肝臓の正常なアルコール代謝に必要な酸素が不足するため、二日酔いにかかるリスクを持っています。
さらに、最近の研究では飲酒後に睡眠時無呼吸症候群が大幅に増加することが分かりました。
③血液中の酸素運搬量の減少
飲酒すると血液中にアルコールが流入してくるため、身体は多量の酸素を必要としているのに血液中の酸素濃度は低下します。
二日酔いの正体は高山病と同じ二日酔いの代表的な症状は高山病の症状と非常に似ており、実は妊婦のつわりも同じメカニズムで起こっています。
- 頭痛
- 吐き気
- 眠気、だるさ
すべてが酸素欠乏ではありませんが、呼吸は全員が無意識に行っている行動のため、症状が出る人と出ない人の違いにも呼吸様式の違いが考えられます。
二日酔いを早く改善する方法
①排泄する
吐き気や頭痛は、有害物質を出すための現象ですので止めないほうが早く良くなります。尿や便でも排泄を促し、きれいな真水や塩分、ミネラルを補給します。酔った後の味噌汁やラーメンのスープがおいしく感じるのは身体が欲しているからです。
呼気でも蒸気となって不要物が排泄されていますので、呼吸を深く行うと相乗効果があります。
②血液中の糖分や酸素濃度を上げる
糖質を食べ、深呼吸を増やします。全身の血液循環を促進することでより速やかに必要な物質が細胞に届き、回復が早まります。
③内臓疲労を改善する
食べすぎ、飲みすぎ、普段から冷え性やストレスを抱えている人は腹部や身体の深部の血流が悪くなっていることが多いです。
内臓のゆがみの調整や、疲労をマッサージなどで和らげると血流がよくなります。
二日酔いしにくい身体をつくるには
体質的にお酒を受け付けない方を除いて、昔ほど飲めなくなったとか、翌日に残るようになったと感じる方は試してみてください。
- 呼吸を深くするようにし、酸素吸入量を増やす
- 内臓疲労を改善し新陳代謝を上げる
- 飲みすぎない(基本ですね)
参考書籍・文献
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執筆者
かとう治療室
流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。