整体や鍼灸でも不登校の改善が可能?

当院には大人だけではなくお子様も来院されます。そのうち不登校や起立性調節障害のご相談が9割。かとう治療室では代表が得意とするケースなので整体やボディートークでご相談を伺います。

学校に行けない主な原因

  • 身体の症状によるもの
  • 精神的な要因によるもの
  • 家族関係に隠されているもの

身体の症状が原因によるもの

最も多いご相談です。
頭痛や腹痛、倦怠感、吐き気やめまいなど。起立性調節障害では自律神経と低血圧に対して投薬治療がなされされますが、クスリを飲み続けることによる副作用や全体の仕組みの混乱が懸念され、根本的な改善にはクスリはやめていく気持ちが必要です。

身体へのアプローチはもちろんですが、初回は親御さんにも来ていただき状況や身体の状態から何が起きているのかを分析することが重要になります。

精神的な要因によるもの

身体の症状の背景にもこの精神的な要因は必ず含まれています。
精神的な強さや弱さではなく、何が本人にとってストレスになっているのか気づいていなかったり、現状から抜け出す解決策がないから思い詰めていることがあります。

時代が変わると価値観が変わり、大人目線では気が付けないことがたくさんありますが、親御さんの理解と協力によってご本人に「安全」を提供することが第一になります。

家族関係に隠されているもの

特に年齢が若い(小学生~中学生)は、自我がまだ未熟で、家族のなんらかの問題を無意識に引き受けて不登校になることがあります。

(このようなパターンはペットの病気や問題行動などにも見受けられます)

個人の健康、家族の健康、組織の健康…と、マトリョーシカのように、家族のメンバーのそれぞれの健康が家族全体の健康に影響し合っているからです。

かといって誰かを責めたりするのではなく、理解しようとする姿勢が必要になります。

大人としてはつらそうな子供を何とかしてあげたいと思う気持ちがありますが、実はお母さんやお父さんが健康になることで子供も自然と良くなるケースが実際にあるのです。

不登校の症例

高校生の男子

半年ぐらいから学校に行けなくなった。
休みだしてからどう思われてるかも気になってしまい、ナーバスになっている。

特に身体に出る症状はなし。
ご紹介でお母様と一緒に来院。

学校に行けるようになりたいというより、将来のことを考えているうちに今の学校に行く意味がないと感じてしまっていたことが要因のひとつだったこと。

父とのコミュニケーションの関係で自分を表現できないストレスがあったことなどがカウンセリングで明らかになりました。

将来進みたい道が決まって、それに向かいたい思いが強くなった時に全然関係ない道をやり続けるのは、時間が無駄と感じたり、情熱がなくなってしまうものです。

現実的なお父さんの意見も尊重し、かつ自分の意志も伝えるには「覚悟とプレゼン」というアドバイスをしました。そして今を思いを温める準備期間として活用するアイデアをしたところ、どうやって人生を切り拓けばいいかご本人の中で道筋が見えてすっきりしたそうです。

それから学校にも復帰。
現在は学業、バイトで将来への経験値を積みながら定期的に身体を整えることと話をするために通っています。

不登校の改善の仕方

学校に行けるようになることがゴールではありません。
本人が行きたい場合はそれがゴールですが、そうではないケースもたくさんあります。

その場合は、本人の希望とご両親の思いをどこかですり合わせていくことになります。

未来は誰にもわからない「可能性」に秘めています。

私は不登校や両親との葛藤を何度も経験しています。それから現在に至るまで様々なご家族と関わらせていただいていろんな着地をお供させていただきました。

うまくいかなかったケースは、心療内科でクスリを色々と飲んでいるケースです。
経過がよくなっても心療内科でクスリの種類が変わった途端に状況が悪くなったり、施術をしても変化に乏しかったりします。

心療内科やクスリでは一時的な結果が得られるかもしれませんが本質的には解決できません。

私の力不足もありますが、本質から変えていきたい方はご相談に乗れます。
現在薬を飲んでいる方も減らしてやめていく気持ちがあれば大丈夫です。

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