スポーツドリンクはいらない?|流山市南流山かとう治療室

スポーツドリンクはいらない?|流山市南流山かとう治療室

水分補給が大切な理由

私たちのカラダの60~70%を占めるのが水。血液、体液、細胞の中にあるのも水です。

生きるために水が必要な理由は、消化や代謝活動、栄養を運ぶ、神経の伝導をよくする、筋肉の動きを滑らかにする…すべての機能にかかわっているから。

ですが実は水を飲むことと水が適切に利用されているかは別の話。

単に水を飲めばよいのなら、むくみや冷え、痛みや胃腸の問題はすぐに解決されるはずですが、そう簡単ではありませんね。

いいものだからと過ぎれば毒になり、自分に合わないことをすれば水(中)毒によって体調を崩したりすることも…

【水毒でよくある症状】
頭痛・吐き気・めまい・胃痛・下痢・頻尿・意識障害・呼吸困難(体内から余分な水を出そうとしているので、意識障害などがなければそのまま身体に任せた方がよい。)

おいしく感じられるか、無理やり飲んでいないか。
イライラしながら飲んでいないか。
飲み方も意外に吸収率に影響します。

熱中症予防の本質はミネラル・塩分と水分

昔、マラソン大会の給水所に置かれた水は真水でした。
それで心臓発作で倒れたランナーがたくさん発生したのです。

原因は水中毒。
汗で失われたミネラルや塩分を補給できず、真水を飲むことで体液がさらに薄くなってしまって正常な臓器の働きができなくなってしまったためです。

細胞はイオンで働きます。
単に食塩に含まれる塩化ナトリウムだけでは足りず、様々な微量ミネラルを同時に摂ることで本当の水分摂取になるのです。

近年の猛暑で熱中症対策が叫ばれていますが、水と同時に「良質の塩」をとること。
そして肉体労働者やアスリートなどを除いてほとんどの人は糖分を一緒に摂る必要はありません。

スポーツドリンクは逆に脱水を招く

夏の熱中症予防や暑さ対策に定番とうたわれるスポーツドリンクですが、問題は大量の糖分です。

甘いものを食べた後でもなぜか喉が渇くことはありませんか?
実は糖分は脱水を招きます。

スポーツドリンクに限らず、清涼飲料水に含まれる糖分が脳を脱水させ脳の電気信号伝達が悪くなることで多動や集中力低下、自律神経や情緒不安定を招いています。

また、血糖値の急上昇で負担をかけるのは身体だけではありません。

学力や集中力に課題のあった子供がジュースの習慣を辞めただけでメンタルが安定し、成績が上がるケースや体調がよくなったケースは多々。

施術や専門的なアドバイスも大切ですが、まず自分でできるのは飲食を見直すこと、いいものを取り入れる前にマイナスになっているものをやめることです。

生活様式に合った水分補給を

運動量の少ない人

基本の水分補給は水と天然塩。
のどが渇いたと感じるときにおいしいと感じられる分だけでOK。

おやつにキュウリやトマトをかじる、梅干し(こちらも良質なもの)を食べる。

通常、空調管理された屋内にいる場合が多いので強く意識する必要はありません。
ですが自分で体温調節する機能と汗をかく能力が低下しているので、長い目で見ればそこを鍛え直す必要があります。

肉体労働者、外仕事、スポーツをする人

小休止ごとに水と天然塩をとる。
塩はおいしいと感じられなくなるまで摂ってOK。(天然塩なら過剰な分は排泄される)

運動量が多い時にスポーツドリンクを飲んでもよいが、水も併せて飲むとよい。

高齢者

こちらも基本活動量が少ないので、汗をかいたら、またはトイレで排泄した分だけ水と天然塩をとる。

夜間の熱中症予防で寝る前に天然塩を食べる。
夜間のトイレが心配な方は水分量は試しながら。(塩分が充分だとトイレに行く回数が減ることがあります)

子供

代謝が素早いので水も天然塩も子供が欲しがる分だけOK。

無理には与えない。汗のかきかたをみて適宜声をかけてあげるとよい。

執筆者

かとう治療室

流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。

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