お米と日本人と氣|流山市南流山かとう治療室

お米と日本人と氣|流山市南流山かとう治療室

糖質制限の話が続きますが、小麦と同じく糖質制限の時に論議になる「お米はどうなのか?」問題について。
正解を述べているつもりではないので、あくまで一見解として参考にしていただきたいと思います。

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気の源はお米の「氣」

結論から言うと、日本人にはお米が必要です。
やる気、元気、勇気、意気・・・「気」は昔「氣」と書いていた歴史があったとおり日本人はお米を食べることで「氣」を補っていました。

気とは目で見えませんがエネルギーそのもの。○〇気という言葉は今でもたくさん使いますね。
当たり前のように呼吸している空気もですが、私たちは主にお腹に入れるものと空気からエネルギーを得ているわけです。

東洋医学では「気・血・水」のバランスや巡りを整えて健康な身体の状態にする役目がありますが、「気」は、生命力、循環、保護、栄養を表します。

気は目で見えないものの、ツボを鍼灸で改善して気の巡り(=経絡の循環)を良くすれば、おのずと目に見える血や水も巡るようになり身体が健康になります。

気配、覇気、雰囲気、殺気というように、気を通じて色々と感じることができるのには、「気」には様々な情報とエネルギー源が含まれているからです。

口にしたものから「気」をつくり、全身に分配するのは脾(消化器系)の働きですので、食べるものに気を遣うととも消化器系を休める目的で断食をするのもおすすめです。

コメが不作の時などには小麦粉を食べる文化が昔からあり、日本の食糧危機を救ってくれたのは小麦粉のお陰です。

ですが、これほど小麦粉が食生活の中心になったのは最近で、昭和37年第頃からお米の消費量は減少の一途であるにも関わらず、糖質の摂取量は増え続けているのは、お米ではなくて砂糖や小麦粉から摂取していることを表しています。

農林水産省のデータより引用

炭水化物・タンパク質・脂質の割合

学校の給食などで見かける、「一日当たりこのような食べ物をこのくらい食べましょう」という“食品ピラミッド”は農林水産省が作成したもので、実は厚生労働省や医学データを基に作られたのではありません。

つまり、健康とは関係ありません。
(ではこのように推奨するのは何と関係があるのでしょうか…)

ピラミッドのとおり食べていたら糖質の摂り過ぎになり、反対にタンパク質は不足します。
現に今の日本人が摂取する糖質は欧米人を超えているのには驚きませんか?

糖質を角砂糖に換算すると

糖質4gで角砂糖約1個分です。

オレンジジュース(200ml)5個
白ごはん(1杯約150g)14個
ゆでうどん(1食分200g)10個
乾パスタ(1食分約80g)14個
そば(1食分約180g)11個

1日3食、主食もきちんと食べていると300g以上、角砂糖で約75個以上(!!)の糖質をとっていることになりますし、ご飯のお代わりや甘いデザートも食べるとなるとさらにたくさんの糖質を日々食べていることになります。

身体の細胞の材料になるのはタンパク質や脂質、ビタミンミネラル類が主なので、現代の日本人の食生活では明らかに栄養不足ですし、さらに良くないのは、糖質を代謝するのに大量のビタミンやミネラルを消費してしまうことです。

日本人は糖質過多、タンパク質不足、ビタミンミネラル不足という慢性的な栄養失調に陥っています。
サプリメントやプロテインで補う方法もありますが、質によって差が大きいためできるだけ食事で賄うのが理想です。

主食がないとパワーが出ない人

ご飯を食べないと力が湧いてこないのは日本人の「気」の特性かもしれません。
が、糖質依存の状態になっていても同じようになります。

「主食を食べないとパワーが出ない」
「パンはすぐにお腹がすく」

そう感じていたら、

  1. パンや麺を食べている人はお米に切り替える。できれば玄米を混ぜたりする
  2. 食べる順番を変えて、ご飯を最後にする

パンや麺は血糖値が不安定になるのに比例して感情や自律神経も不安定になります。食べる順番はタンパク質や野菜から先にすると、意外と最後の主食をたくさん食べなくても満たされます。

糖質を食べるとドーパミンが脳に幸福感を与え、体内では分解された糖質が途中でアルコールに似た物質に変化します。
これが、甘いものを食べると幸せを感じたり、また食べたくなる欲求や依存性に関連してるのです。

イライラすると甘いものが食べたくなる人は糖質に自分の思考や感情まで支配されているかも??

糖質依存から抜け出す方法

完全に糖質をカットしようと思わないでください(ノイローゼになります)。
すべてはバランスが大切で、ストイックに糖質カットしようとしてストレスを抱えてしまっては本末転倒です。

食べ物に制限をつけすぎては食事にだって行けません。時に甘いものを楽しみ、自分の体調を確かめながら食生活を調節していく。
大切なのは自分の心身の主導権を持つための知識を得ることだと考えています。

知っていれば選べますが、知らないと選ぶことができないので。

まとめ

  • 基本的に日本人は糖質過多になりやすい
  • パンや麺よりはお米、白米と玄米なら玄米
  • 毎食主食を食べる必要はない
  • 糖質には依存性がある
  • タンパク質、ビタミンやミネラルは常に不足すると考えたほうが良い

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執筆者

かとう治療室

流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。

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