病気とは「気が病む」こと
「病は気から」という言葉は昔からよく知られています。
これは気持ちの問題だけではなく、東洋医学の考え方にある「気」の意味も含まれています。
病むとは、不足したり過剰になったり滞ること=バランスが悪くなること、流れなくなること。
川の流れを想像して下さい。
汚い川ときれいな川、天候の影響で溢れたり渇水することがあります。
汚い川は普段からゴミが蓄積していたりして流れが悪くなっています。身体の中もそのようになっていれば、ちょっとした悪天候が生じたときにあっという間に増水して溢れてしまいますね。
ですから、川はいつもきれいに=病気になる前から状態を整えておく。「未病」のケアが重要視されているのです。
東洋医学では気が一番大事と捉えている
現代医学では病気の原因も外部の何かや物質だと捉えているところがあります(ウイルス、菌、物理的や化学的なもの)が、東洋医学では目に見えないもの=気を重視しています。
物理学の視点では、目に見えないもの(気)が目に見えるもの(身体)に影響するという階層になっています。つまり目に見えない気が一番大事で、気が整うと血液や体液の状態もよくなるということです。
気・血・水の働きを調和させることで身体が持つ本来の治癒機能を高めるのが東洋医学の目的。
気の通り道を経絡、経絡上にあるポイントを経穴(ツボ)と見立て、どこで障害が起きているのかを施術者は見ます。
一言でいうとこんな感じです。
気の巡りを促して身体をよくする施術が鍼灸
気の過不足を整えるのが中医学(漢方、食養生など)
施術だけでは治療は成り立たず、食事や生活習慣の(意識)改善も重要なのです。
病気は身体に起きているもの
気はあらゆるところに存在します(空気、電気、食べものの気、やる気)
人が生み出しているのは意識(意志と気)、その使い方が病気にもなりうるのです(気を遣う、気疲れ、気を消耗する、気を配る、気に病む)
メンタル(気持ち)が強いとか弱いは関係ありません。
病気は病人から始まります。
病気と病人は似ていますが違うものです。
病気に何かしようとするのが現代医療だとしたら、病人をみているのは東洋医学。カラダとココロを切り離さずにみています。
病気を治療しても再発したり違う症状に悩まされるのは、病人が治っていないため違った病気の形で繰り返されるからです。
検査では全く問題がないのに体調が悪い場合は、病人に目を向けることでよくなる可能性が格段に広がります。
気を動かすのに人の意思が大事
病人になる理由はたくさんありますが、一言でいうとストレスです。
ストレスによって意欲が損なわれていると気を動かすことができなくなります。
本当はこうしたいのにできない。
本当はこう思っているのに表現できない。
このようなストレスが気の滞りを生み出し病んでいくのです。
本来の自分で生きられない、何かにしばれられていることなど。
そのことに気が付かないで惰性になっている時にも、気の流れは悪くなります。
治療は気の病みを改善すること。
身体に対しては施術で気の流れをスムーズにするような手助けができますが、並行して意欲を取り戻し、意識を変えることが必要です。
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執筆者
かとう治療室
流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。