現代の医学はクスリが主流です。(もちろん手術もですが)
現代医学の歴史は100年も経っていませんが、それ以前には伝統医学が主でした。
西暦だけでみても現代医学の歴史はほんのわずかにもかかわらず、人類の歴史がここまで続いているのは伝統医学が役に立っていたから。
現代医学に置き換わってからもはじめのうちはやたらクスリを出す医師はいませんでした。症状以上にもっと人を診るお医者さんがたくさんいたんです。
クスリを使った現代医療のメリットはすぐに結果が出ること。
ですが、クスリを使って回復させているのはカラダそのものだというのを忘れないでください。
なぜなら、衰弱した人には何をしても効果がでにくく、体力が低下している人はクスリや治療そのものが大きな負担になること。がんも手の施しようがない状態になってしまったら何もできません。
そこで取り返しのつかない状態になってしまう前が非常に大切なのですが、急に病気になるわけではありません。
伝統医学では病気になる前の「未病」に働きかけています。
未病とは身体の仕組みのバランスがうまくいかなくなってやるべきことができないという表れです。身体の構造や諸機能がうまくいくように「整える」と、身体が自分で立ち直るのを助けることができます。
現代の私たちは調子が悪くなってから慌てて回復を求めます。
検査や健康診断も身体にはダメージが伴うから、本当は病気にならないように未病に早く気が付いて健康な身体を保つ生活を心がける必要があるのです。
仙人のような生活をする必要はなく、食事・運動・心・睡眠のバランスをいつも心がけること。
忙しく時間がない人もたくさんいますが、身体を健康に保つための選択肢はたくさんあり、鍼灸治療や整体なども含まれます。
これらはつらくなってから受けるよりも日ごろからバランスの取れた生活ができるように受けておくとさらに良いのです。
人口が今よりも半分だった頃の医療費と比べて、今、その頃の180倍の医療費がかかっています。
単純に2倍ではないのはなぜでしょう?
高齢者が増えたから。がんの患者さんが増えたから。心の病が増えたから。
そうかもしれませんが、そうではないかもしれない。というふうに疑問を持ってみてください。
私たちの医療の利用の仕方はどうでしょう。
何かあったらすぐ病院。と、自分の身体を病院に放棄していませんか。
未病に対してクスリを使っていませんか。
完璧なものは存在せず、現代医学と伝統医学どちらにも長所と短所があります。
私たちが自分の状態に応じてその都度何が最適かを選べるようになることが大切なのですが、カラダの事情を無視し続けて病院やクスリばかりになってはいけません。つらい時期はそれに頼っても、その代わりに身体をフォローする何かが必要なのです。
症状 | カラダの事情 | 現代医療 | その結果 |
熱が出る | 菌やウイルスと戦いたい | 解熱剤・抗生物質 | 戦いきれない。いい菌まで死ぬ |
下痢や嘔吐をする | 悪いモノを排出したい | 下痢や吐き気止め | 体内に悪いものが残る |
うつ | 心が空っぽ・喜びがない | うつ病のクスリ | クスリがないとつらい |
よく眠れない | リラックスできない | 睡眠薬 | クスリがないと眠れない |
すぐに病院に行ける時代になってから、私たちは「自分の身体が自分で治した」という経験値と成功体験が圧倒的に少なくなっています。
・身体が熱を出したがっているから温めよう。
・食欲が落ちているから食べないでおこう。
・鼻水が黄色くなってきたから治りはじめた。
・下痢があるからなにか悪いものでも入ったのだろう。
・水も受け付けないから病院で処置を受けよう。
不調から回復までの自然な経過を知らないまま医療が介入してしまうので、次同じようなことがあった時にも同じことを繰り返してしまうのです。
「わからない」が不安の元凶
カラダに何が起きていてどんなことが予測されるかわからないから。
「わからない」を減らすとストレスが減るのですが、自分の身体について学ぶ機会がまったくないからなんだと思います。ですが専門的な理解をする必要はありません。
日本語には身体にまつわる言い回しがたくさんあるのは昔の人は自分の身体といまよりつながって生きていた証拠。
伝統医学は今の医学よりもっと身近にあったものなので、現代の私たちも自分の身体とつながると身体を学ぶことが十分にできるのです。
今、病院やクスリに頼りすぎていたなと気が付いた人も少しづつ変えていけます。
自分の身体と生きる力を思い出しましょう!
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執筆者
かとう治療室
流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。