男女に共通する「冷え性」のタイプ
①血管の収縮
全身の血管は末梢に行くほど細くなります。赤血球などは大きな構造をしているので、血管が細くなっていると末端の血液循環が滞ります。男性と比べて女性に起こりやすいタイプです。
②腹部の冷え
腹部には主要臓器があり、消化吸収や代謝活動のために血流が盛んな場所です。
冷たい食べ物や飲料を摂っている人は内臓が冷えて内臓に負担をかけています。
③代謝の低下
②のように内臓が血行不良になると、代謝が低下して身体はさらに冷えます。
安静時の消費エネルギーである基礎代謝のほとんどは心臓や消化器官などに存在する筋肉の運動によるものです。
また、運動の時に使う筋肉は熱を産む性質があるため、冷え性の改善には運動が必要になります。
④エアコンなどの空調設備
人間には暑い寒い環境に適応する能力が備わっています。暑熱順化や寒冷順化といって、徐々に慣れさせれば北極圏でも熱帯でも生活できます。
しかし急激な温度差にさらされたり、いつも適温に調整された環境で生活すると適応能力が弱くなります。
これらに共通することは、ストレスによる自律神経の乱れです。
ストレスで交感神経が高ぶると、身体の緊張、血管の収縮、内臓の活動低下、血圧の上昇、心拍数の増加、イライラ(頭に血が上る=他が冷える)が起こります。
男性の冷え性の特徴
男性の冷え性の場合、本人にその自覚が全くないことがよくあります。汗もよくかくので周りからも冷え性と気づかれにくいです。
- 冬でも素足を好む
- エアコンの温度設定を低くしたがる
- 夏は必ず半ズボン
- 冷たいもの好き
- シャワーしか使わない
- デスクワーク
また、足先や手先は暖かいのに、足首や手首から身体の中心に向かって冷えている例も多いです。体温調節がうまくできていない状態で、脳が冷えると命に危険が生じるので、身体の血液を頭部に集中させます。
寝つきが悪くなったり、イライラしやすい、頭痛や首のコリは冷えが一因で頭部に血が集まっている時が多いです。
冷え性はなぜよくないのか
体温が高いと免疫細胞の活動が活性化したり、細胞の新陳代謝もよく、健康な状態を維持できます。
冷えるとその逆になるので、病気になりやすく疲れが取れない身体、太りやすい身体になります。
男女に共通する冷え性改善のお風呂の入り方
シャワーだけでは冷えた身体を戻すことができません。湯船につかる習慣がなかった人は週に2回を目標に始めてみましょう。
のぼせやすい人は注意して。38℃程度のぬるめのお湯で20分以上の半身浴がおすすめです。熱いお湯だとかえって湯冷めしやすいのと、交感神経を刺激してしまうので夜はぬるめ、シャキッとしたい朝に熱めのシャワーをおすすめします。
湯船の水圧でもお腹のマッサージ効果がありますが、ついでに腹部を手でマッサージするとさらに効果的。
男性には冷えてていい場所がある
それは男性器です。男性器が体外に出ているのは生物学上理由があって、精子は体温よりもマイナス5℃くらい低いほうが分裂が盛んになるからです。
今主流のボクサーパンツのようにフィット感の高い下着は、睾丸の温度差を作りにくくなっているので精子量の減少とも考えられています。
全身的には暖かく、男性の場合は下半身の冷えと下着には配慮する心がけが必要です。
特に妊活中の方は直前になって取り組んでも効果がありませんので、最低でも半年以上早めに対策を始めましょう。
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執筆者
かとう治療室
流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。