子供の発達とマスク|流山市南流山かとう治療室

子供の発達とマスク|流山市南流山かとう治療室

わたしたちに大切な五感

私たちは五感を使っていろいろなことを経験しています。
五感は感覚器官が機能しているから感じ取れること。つまり身体が必要です。

また、日本語はよくできたもので。苦い経験、甘い誘惑…のように、食べる行為でなくても味覚が関わったり五感を複合的に使っています。

五感をバランスよく使えると豊かな経験ができるようになるのですが、みんなそれぞれのフィルターを持ち合わせているので、同じ出来事でも見方やとらえ方は十人十色。

五感を通して「世界をどのようにみるか」

大人になるにつれ、自分の感じ取っている世界に凝り固まってストレスの多い人生にしてしまうか、もっとあるがままにいろいろな見方をしたいと思うかは五感にかかっています。 

色々な感じ方が可能だと思考の柔軟性も広がり、自分自身の生きやすさや人生の豊かさにつながります。

五感の発達メカニズム

この五感の発達は小さなころの影響を強く受けます。
胎児期は母親の心音や消化器の音を感じているくらいです。

胎児は生まれる直前にアドレナリンを急上昇させ生まれてきます。その時はまだ目も耳もたいして機能していません。母親の身体からでて胸に抱かれ、慣れ親しんだ心臓の音を感じ、新しい感覚を使って母親の存在を感じとり安心安全と結びつけます。

やがてアドレナリンは分泌が落ち着きます。
「安心、大丈夫」だから、子供は好奇心をもってどんどん冒険ができます。

自然分娩が理想とされる理由の一つは、出産の過程に母親の身体にも赤ちゃんの発達にとっても完ぺきなプランがあるからなんです。

生まれた後、小さい時の五感の育ち方が成長した時の物事のとらえ方にとても影響します。

大人がマスクを外さないと顔認識がゆがむ

ここで視覚に絞ってお話をします。

大人もそうですが、この人は誰、どんな人か、どんな感情なのか、、情報は表情から得ています。
口元がマスクで見えない、目元がサングラスで見えないだけでも情報が読み取りにくいのがわかると思います。

ここ数年のマスクがもてはやされていた時期、赤ちゃんや子どもの「顔認識」がゆがんでしまっています。

慣れ親しんだ人間の顔が「マスク顔」になっているとしたら、保育園の先生も、近所の人も素顔を見ると「違う(=安全でない)」泣き叫んでしまう、口がこわいというのです。

もちろん大人は大人の事情でつけているのですが、子供の発達は大人の行動の影響があるため子供のためを想うなら状況を見直す必要があります。

子供は自分自身が感じたことに反応して生きています。

人の行動は、感じる→反応(判断)する→行動する。というサイクルです。
他の子と違う行動をとるとき、大人には理解できないような状況で感情的になるとき、実は子供のものの見方に大人が気が付けない特徴があるのかもしれません。

発達障害、〇〇障害のようにラベルを付けてしまうのは簡単なことですが、五感をバランスよく使えていないことが要因なのに性格の問題などとされていたら自尊心が傷つきます。

子供の五感を伸ばす方法

いろんな音、におい、味、感触、色、温度などを経験させるようにたくさん五感を刺激する。何でもさせてみる。

子どもの自立や知恵を伸ばすには、大人が危ない!ダメ!という回数ではなく子供自身の経験数にあります。

自然的な暮らしが理想なのは単調で人工的な音や味ではない多様な感覚を刺激できるから。
もちろん、大人も子供もマスクは外した方が嗅覚が健康的ですよね。

好奇心のままに見て、触って、聞いて、嗅いで…口に入れる!

この、口に入れる行為は「味わって確かめる」こと。子供が棒を持ち、マジックペンなのか鉛筆なのかを判断するのは味覚が重要なのです。

もちろん誤嚥や誤食には気をつけますが、失敗や苦痛を体験した時に寄り添って励まし、またチャレンジしても大丈夫だという意識を育てるのは大人の見守る力です。

子どもにしっかりと力強く生きてほしい、自立してほしいなら、大人が手伝いすぎないことです。
手をかけすぎるといつまでも親や大人がOKというかNOというかが重要で、自分で決められない子供が育ちます。

 

執筆者

かとう治療室

流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。

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