東洋医学は、アジアの古代から伝わる医療の一つで、体のバランスを整えることで病気を治すという考え方が基本です。
体内のエネルギーの流れを「気」と呼び、気の流れが滞ってしまうと病気が発生すると考えられています。そのため、東洋医学では、体内の気の流れを良くするために、鍼灸や漢方薬、マッサージ、食事などを用いて治療を行います。
また、東洋医学では、体内の臓器や組織が相互に影響しあっているという考え方があります。
たとえば、胃が弱っている人は肺の機能も低下することがあるとつながりが考えられているように、東洋医学では体の一部分だけをみるのではなく、全体的なバランスを考えた治療を行います。
東洋医学は、現代医学とは異なる考え方や治療方法を持っていますが世界中で広く使われ、見直されています。健康を維持するための食事や運動などの予防医学的な側面もあります。
東洋医学の代表的なものをいくつか紹介します。
中国医学
中国で発展した伝統的な医学で、鍼灸、漢方薬、マッサージなどを使った治療が特徴です。中国医学は、世界中で広く知られており、近年は西洋医学との統合も進んでいます。
日本の伝統医学
日本で古くから伝えられてきた医学で、鍼灸、漢方薬、東洋式マッサージなどがあります。代表的なものに、はり、きゅう、つぼ療法があります。
韓国医学
韓国で発展した伝統的な医学で、鍼灸、漢方薬、東洋式マッサージ、手技療法などが特徴です。近年は、西洋医学との融合も進んでいます。
インド伝統医学(アーユルヴェーダ)
インドで発展した伝統的な医学で、独自の理論や治療法を持ちます。
アーユルヴェーダは、自然治癒力を高めることや、食事やライフスタイルなどを改善することで、病気を予防したり治したりすることを目的としています。
これらの東洋医学は、それぞれの文化や歴史、地域に根ざした独自の特徴を持っており、患者さんの体調や症状に合わせて、治療方法を選ぶことができます。
伝統的な鍼灸治療って?
鍼とお灸で全体を改善する
鍼は、細い針を特定の経絡(けいらく)やツボに刺すこと。お灸は艾(がい)やヨモギなどの植物を燃やしたものを特定のツボにあてること。
どちらも身体の気の流れを促進して痛みや不調を改善しようとするものです。
鍼灸治療は一般的に、身体全体の不調を改善することを目的としますが、痛みやストレスなどの特定の症状を改善することも可能です。
現代医学の弱点をカバーする
薬や手術などの西洋医学的治療に対する副作用や合併症を防ぐ役割も担っています。
日本の鍼灸は、伝統的な手技に加え最新の研究や技術も取り入れられています。また、鍼灸がスポーツ選手やアスリートのケアにも利用されるようになっており、日本国内外で広く認知されるようになっています。
鍼灸治療に向いている症状
身体全体の不調や痛み、ストレスなどの様々な症状に対して有効な治療法とされています。
症状の原因や病態、個人の体質や健康状態などによって異なりますが、一般的には効果的であるとされているのは次のとおりです。
- 慢性的な痛みやしびれ、こり、関節の痛み、腰痛、肩こり、頭痛、めまいなどの症状
- 内科的疾患やアレルギーなどの身体の不調、疲れ、ストレス、不眠、うつ病などの心理的な症状
- 女性特有の症状、月経痛、更年期障害、生理不順など
- スポーツ障害やケガのリハビリテーション、スポーツパフォーマンス向上など
ただし、治療はどんなものも症状の改善を保証するものではありません。
治療効果は個人差があり、症状の程度や病態によっても異なります。健康状態によっては鍼灸治療が適していない場合もありますので、事前に専門家に相談することが重要です。
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執筆者
かとう治療室
流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。