食事は私たちが思っているよりも身体に負荷のかかること。
野生動物にとっての食事はまさに「命がけ」。
食べている最中に敵が襲ってくるかもしれませんし、満腹なら逃げたくても早く動けないからです。
動物がけがや病気の時に飲まず食べずでじっとしているのは回復にエネルギーを集中させるため。
早く回復しないと敵に見つかってしまうかもしれないからです。
日本では通常こういったことはありませんが、身体は生理的にこの働きを持ち合わせています。
筋肉などの運動器系、思考や判断をつかさどる脳神経系、消化や代謝を行う内臓系。
身体にある限りある血液は必要なところに集まる性質があります。
人前で話すときに緊張して手足が冷たいのに顔が真っ赤になるのは、身体中の血液が頭部に集中しているから。
食事の後は内臓系に集中して運動器や脳の血流量が減るため、眠くなったり、食べた後ですぐ運動や入浴をすると気分が悪くなりますが、自然なことなのです。
動物は人間のようにマルチタスクができないので、「今この瞬間」に集中しています。
テレビやスマホやおしゃべりをしながら食べることができるのは人間だからですが、何かをしながら何かをするというのは、実はあちこちに気を配り続けるエネルギー(気)を消耗しています。
- 次の予定、またはたくさんのことを考えながら食べる。
- 子供の様子に気を取られながら食べる。
- テレビやスマホを見ながら食べる。
- 歩きながら、車を運転しながら食べる。
- イライラしながら食べる(笑)
消化器系に問題を抱えている人、元気がでない人は、気をあちこちに配りすぎていないか。または食事するときも何かしながら食べていないか注意を払ってみてください。
身体が内臓の仕事に集中したいとき、頭や身体を使っていたら消化不良になります。
運動しながら食べるのも難しいですよね。
食欲がわかないときは、何か別のことでお腹がいっぱいになっているかもしれませんし、ほかのことに気を取られて消化器系が食べ物を受け入れる体制をつくれないのかもしれません。
食べたくないと感じたら、まずそれに従ってみましょう。
食欲がわかないときに無理やり入れても余計負荷をかけるだけです。
風邪をひいて食欲がわかない時、大多数は「食べないと治らないよ!」と教わってきました(笑)
頑張って食べたら気持ちが悪くなってしまったことありませんか?
身体は免疫にエネルギーを使いたいので、要らないといって吐き出すのです。
正しくは「食べたくなってきたら治るよ!」です(笑)
数日食べなくても大丈夫。水と塩があればもっと長く食べずに生きていられます。
それでも不安になるとしたら…
食べないとだめですか?と自分に問いかけてみてください。
3食食べること、朝昼夜食べること、毎日食べること。全員にとって本当に正しいでしょうか。
身体の中には自分だけの名医も薬局もあり、柔軟に働いてあなたの活動を支えています。
あなたの活動は身体との足並みに時々注意を向けてあげられていますか?
身体が欲しがった時に必要なものを与えていますか?
空腹感に関係なく、〇時だからといって食べていませんか?
食べる物の工夫やサプリや薬を試す前に、生活習慣を見直してみましょう。
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執筆者
かとう治療室
流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。