クライアントさんとの会話でいい質問を頂いた。
「がん、がん細胞ってなんなの?」
その時うまく表現できなかったので、ここで書きながら自分の思考もまとめていきたい。
ウイルスや細菌は自分のカラダが生み出したものじゃないけど、細胞は自分から作られる。
つまりがん細胞は自分のカラダが作り出したもの(敵とは言い切れない)である。
がん細胞は、本来つくられるべき細胞が作られず違う細胞ができてしまっている状態。
イタリアンでなぜかラーメンができてしまうから、イタリアンの役割を果たせないという事態だ。(わかりにくいw)
人の細胞は、大元はひとつの幹細胞と言うものが様々な細胞に化ける。
プラスチックがペットボトルになったりビニール袋やワイシャツになったりするように。
ひとつづつの卵子と精子が合わさることから始まり、約30~60兆個の細胞に増えて胃や骨や血管になりひとつの身体が出来上がるのだから人間のカラダってすごい!
細胞をつくるための「遺伝子」はレシピのようなもの。肝臓の細胞をつくるときは何ページ、筋肉は何ページの何行目を参照。なんて風に遺伝子から情報を得る。
がん細胞と言うのは、レシピ(=遺伝子)に乱丁や汚損があってニーズと違う細胞ができてしまうこと。
例えば肝臓の細胞をつくりたいのに胃の細胞ができていたら、肝臓は肝臓の働きができなくなってしまう。
がんによって命を落とす原因は、がん細胞が増えることよりも臓器が本来の機能を果たせなくなって全体の調和がとれなくなるから。
肝臓は解毒機能があるのだけど、がん細胞が増殖して解毒ができなくなったら命に危険が生じるが、致命的にならないがんの場合は気づかないまま老衰で生涯を終えることも。
どこにがんができるかも重要な要素である。
ただ、ヒトの身体は免疫系などがいつもカラダの状態を監視していて、変な細胞や侵入者(ウイルスや細菌)を見つけたら対処するようにできている。
健康な人でも毎日がん細胞はできているががんにならないのは体内のセキュリティが機能しているから。
免疫系は温度が低いと活動できない。風邪を引いて熱が出るのも免疫を活発に働かせるためだし、冷え性や低体温が問題になるのもこのため。
ちなみに心臓や小腸にはほとんどがんができないが、これは心臓と小腸が熱の臓器だからで、陰陽五行でも「火」に分類されている。
大便は大腸を通過しながら小腸の熱によって水分がなくなり固形となる。大腸が小腸を囲うように走行しているのも、お腹が冷えると下痢をするのも納得。
ここで同じく敵視される細菌やウイルスとの違いを話しておきたい。
がん細胞はウイルスと違って外部から侵入して繁殖して増えるのではなく、誤ったレシピによって自分で作って増やしてしまう事。
そういう点ではカラダには悪気がない。というのもあってがん細胞が敵だと言い切れない。
ウイルスも最近は「人間の細胞の破片」という説が濃厚になっている。健康な細胞が食パン1枚なら、ウイルスは食パンの一辺の耳みたいな。
・・・さらにややこしくなるのでここでは話さないでおこう。
またがん細胞の話に戻ります。
小児がんのように新陳代謝が高いほうが進行しやすく、高齢者は進行が穏やかと言われるのは、細胞をつくる工場の稼働率がよいからである。
そう考えると工場の稼働率を落とすために栄養を与えないというのもアイデアのひとつになるかもしれない。
実際、現代病の一因は栄養過多である。
レシピまたは工場が壊れる事情はたくさんある。
毒素、生活習慣、トラウマなどの出来事、遺伝、電磁波、様々な事柄が複合的になっている場合もある。
がん治療は賛否が分かれるところだけど、治療を積極的に受けて闘おうとすればするほどうまくいかない例を見てきた。
一方で、闘おうとせず力まず共存しながら長く生きている人もいる。
私個人の経験からでは到底少ないデータではあるけど、生命の本質から考えると敵とは言えないというのが今のところの意見。
抗がん剤は健康な細胞までもすべて壊してしまうリスクがあり、結局その人の体力次第で、治療に耐えられない体力なら治療に負けてしまうから、最も大切にすべきは自分自身の力なんだと思う。
薬が効く効かないも、その人のカラダが薬をどう活かすかにかかっているから。
レシピのエラーと言うのは、エピジェネティクスという考え方が最新で、遺伝子のうち98%は環境によって後天的にスイッチが切り替わるというのが分かった。
がんになりやすいスイッチがオンになるかオフになるかが、物理的、科学的、精神的、種々のストレス因子によって切り替わるということ。
遺伝子とは細胞をつくるレシピのことだから、レシピの98%は環境、つまり生き方で内容が変わるということだ。
そのおかげで人間があらゆる環境に適応できている反面、がんのようにネガティブに作用してしまうこともある。
自分のカラダが作ったエラーの部分を切り取る方法もあるけど、レシピのエラーを変えるというのは生き方を見直すことだ。
事実、末期がんや大病から奇跡の回復を起こす人もいるが、こういう人たちは共通して生き方が大きく変わっている。
治療が主役にならず、自分が主役になることが回復のきっかけをつくるんだと思う。
治癒は内側から起こる。
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執筆者
かとう治療室
流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。