雨漏りは家の不調、症状はカラダの不調
不調を感じた時、多くの人は薬や何かの治療などに頼りたくなる。
痛みなら痛み止め、吐き気なら吐き気止め、鼻水なら鼻炎薬というように、何かの対処薬がたくさん売れている。
だけど、例えば雨漏りが起きた時に、濡れている場所を直したところで雨漏りは直るだろうか?
一見改善したように見えるかもしれないけど、本当に漏れている場所を探して直さないと他のところに影響がでたり、酷くなって手遅れになるかもしれない。
人間のカラダも同じだ。
症状を感じた時、その原因を知らなければならないが、ほとんどの人が症状を排除することに躍起になる。
もちろん症状は不快だから一刻でも早くよくなりたいのは当然だけど、症状は濡れている場所である。
一時的に濡れている場所(症状)を補修してもいい。
だけど、それだけで治った気になってしまって漏れている場所(原因)の治療を放置してしまっては、ただ自分をごまかしたことと同じになってしまうから、原因ともきちんと向き合う必要がある。
心の問題は肉体に反映される(その逆もあり)
「病は気から」は「気は病から」でもある。
ココロとカラダ両方持っている私たちだから、両者の関係は切り離して考えてはいけない。
心は目に見えないものだけど、その心の状態を映し出すのに肉体を使う。
- ストレスで胃が痛くなったり、眠れなくなること。
- 恥ずかしくなって顔が赤くなること。
- 恐怖で鳥肌が立つこと。
私たちはココロの状態がカラダに映し出されたとき、感情を覚える。
実はカラダがなければ感情は感じられない。
怒ったときも、悲しい時も、カラダに出ている。
それは痛みや苦しみかもしれないし、表情などの筋肉の動きかもしれない。
うつ病で感情に乏しくなると表情も乏しくなるのは、心とからだのつながりが途絶えてしまっているから。
逆に、カラダの不調が起きたために心が病むこともある。
なかなかよくならない不調を抱えていたり、重大な病気が分かったときにはそうなるかもしれない。
そんな時には肉体のケアももちろん、心のケアも重要になってくる。
たとえ肉体の治療がうまく行っても気持ちが追い付かなければ回復しないためだ。
やはり心とからだは切り離せない。
今抱えている症状は自分の内側で起きていること
誰かにケガを負わされたとしても、痛みを感じているのは自分。
症状を感じているのも自分。
腫瘍も自分のカラダの中にある。
つまり、その状態をつくったのは自分であることを認めましょう。
そして自分が主役となって治療に取り組む意思を持てば、必ずカラダは応えてくれます。
自分を責めるのではなくて現状を受け容れて切りかえればいいんです。
今問題なのは、自分のカラダ(や心)のことを知ろうとしないまま、健康を医療に依存しすぎていること。
何かあったら病院に行けばいいという時代はもう終わりです。
理由は、そういう時代を経ても病気は一切なくならず、むしろ増え続けているからです。
- 自分のことなのに、手術した明確な場所を知らない。
- 何のために処方された薬なのか分かっていないまま飲み続けている。
そんな人をたくさん見てきて、これはまずい状況だと思っています。
かといって、病院や治療に行くなという意味ではなくて、全部任せきりにするのではなくて自分が主役になって取り組む姿勢を持ってほしいのです。
どんな治療を受けたいのか、それはなぜか自分なりに調べて決める。
施術を受けて言われたアドバイスを自分でどう生かすか考える。
今の積み重ねで未来ができる。
自分がこの先どんな生き方をしたいか考えてみてください。
そしてその理想に向かおうとした時、今の生活でいいですか?
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執筆者
かとう治療室
流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。