免疫力を上げる食べ物、栄養…カラダはそんな都合よくない
今、世間の注目は「免疫力」らしい。
GoogleやYahoo!の検索ワードでも急上昇、それに便乗した商品の広告(中には悪徳もある!)も数多く挙がっているのでこのページを見たあなたには確かな目利き力を身につけていただきたい。
調べたことあるよ。みんな気になることは似ているね。
では、みんながどんなふうに調べているのか見てみましょう。
免疫力に関する注目ワード
ほとんどの方が食べ物やサプリなど、何か口にして免疫力を上げたいと考えているようです。
- 免疫力を上げる果物
- 免疫力を上げる飲み物
- 免疫力を高める料理
- 免疫力 ツボ
- 免疫力 サプリ
- 免疫力を上げる方法
特定のウイルス名が組み合わさったものが圧倒的に多いですが、ここでは取り上げません。
なぜなら、免疫系というのは特定のものだけに働くわけではないからです。
免疫と言っても種類も働きも複雑で、急に昨日から発酵食品を食べたぐらいで効果の出るものではありません。
今後のために食事や生活習慣を変えるために知識を得るのはいいと思いますが、食べたり飲んだだけですぐに免疫が上がるわけではないので、まずはパニックや恐怖に巻き込まれないことが最善の免疫対策です。
つい、周りが騒ぎ出すとつられちゃう。
免疫って言葉は知っているけど、詳しい機能ってどんななの?
免疫系の話をすべてするとと学者レベルになってしまうので、とても簡単に免疫機能の解説をしてみましょう。
免疫力を上げたい!…でも、そもそも免疫って?
免疫に関わっている細胞や組織、機能を総じて免疫系といいますが、大雑把に出してもこんなにたくさん。
- 白血球やマクロファージ
- 胸腺のB細胞とT細胞
- リンパ
- 脾臓
- 腸内細菌、微生物(マイクロバイオーム)
- 大脳辺縁系
免疫系は外部からの侵入者や自己にないものを「攻撃」する性質を持っています。
さまざまな役割をもった細胞が協力して体の中の平和を守っているんですね。
体の中にセコムがいたり、番犬がいたりするイメージです。
これらがちゃんと仕事してくれてたら身体は平和なんですが、免疫のことで問題を抱えている人は実は多いのです。
アレルギー:本来無害なものに過剰に反応してしまう状態
毎年薬を飲んじゃう。免疫が整えば花粉症も軽くなるってこと?
そうです。
ですが、免疫の仕組みや原理を全く知らないから怪しいサプリを買ってしまったりするので今回を機にカラダのこと知ってくださいね。
カラダは免疫の一部を“外注”している
つい最近まで、除菌・殺菌・抗菌に囲まれた生活が当たり前でしたが、実は流れが変わってきているんですよ。
最近の研究では、「菌」とひとくくりにされた中の常在菌や腸内の細菌や微生物たちも私たちの免疫に貢献していることが分かっています。
つまり、「わたし」という物件にいろんな菌を住まわせて物件の防犯をしてもらっているイメージです。
人間でセキュリティーが甘い所は口から肛門までの消化器系なので、そこは特にたくさんの種類の微生物や細菌がいます。
そこで腸内環境が私たちの免疫のカギと言われる理由なのですが、現代の多くの人の腸内細菌は数が少ないか種類に偏りがあってちゃんと機能していません。
帝王切開で生まれてきた子供、抗生物質の使用、除菌抗菌を多用している方は腸内細菌の数が少ない傾向です。
農薬や抗生物質にさらされた食べ物を口にしているのもそうです。
私たちが外の世界と触れ合っているのは皮膚ですが、体の中でも消化管の内部は「外の世界」と触れ合っています。
常在菌は皮膚にもたくさん生息しているのですが、殺菌除菌成分の含まれたシートや漂白剤、ファ〇リーズを使うことで皮膚のバリヤを弱くしています。
帝王切開、薬剤や除菌のし過ぎで免疫が弱くなっているのは事実です。
出産の時、産道を通って母親の膣や肛門付近の粘膜にいる菌を口に取り込みます。
その後母乳に含まれるオリゴ糖が取り込んだ菌の栄養源になって繁殖と定着を助けるのですが、帝王切開で生まれた子供は産道を通らない上に医療の衛生基準にさらされてしまうため、菌と触れ合う機会がありません。
◆子供の免疫を育てるために実践したいポイント
・できるだけ自然分娩
・人工ミルクより母乳
・多少汚いくらいでいい
免疫を下げないためには怖がらない!感情と免疫系はセット
怖がっても免疫が下がるの?
初めにお話しした通り、免疫系の仕事は攻撃。
攻撃するには勇気がいるし怖がっている場合じゃないですね。
私たちのココロとカラダはつながっているように、恐れを抱くと免疫も恐れます。
私たちの脳には大脳辺縁系という場所があり、生物としての本能的な部分をここでコントロールしています。
ここは、生命存続の危機に関わる恐れや不安という感情に反応するようにできていて、免疫にも大脳辺縁系が関わっています。
有名人や権威のある人が言う事は深く考えずに信じてしまいますね。
そう、お腹が空いた状態でスーパーに行くと買いすぎてしまうように、冷静な判断を欠きやすい時は情報を入れない。
いままでテレビのいう事を守らないでひどい目に遭ったことが何回ありますか?
ほとんどないと思うんです。
騙されるな!自分の免疫も自分で管理しよう
免疫は食べ物やサプリから得られるのは一部で、自分の腸内環境やストレスマネジメントによって補うことが出来るのが分かっていれば、こういった宣伝にも冷静になれますね。
カラダの仕組みと原理原則を知らないまま自分のカラダを扱っているから、困ったときに自分で対処できなくて病院にたよってしまう。
正しくカラダを扱うには取扱説明書=知識をつけましょう。
現代の一番のストレス源
不安や恐れを煽るものはテレビやメディアが報じる「情報」です。
必要以上に不安にならない、恐れないためには情報を遮断するのも一つの方法です。
今のメディアの報道は真実かどうかわかりません。余計な不安を抱くより知らぬが仏です。
人は不安になるとそれを解決してくれそうなものに藁をもすがるのは不安にだからで、不安になるのはわからないから。
そう、今の私たちは「知らなすぎる」のです。
テレビやラジオ、新聞などのメディアで流れてくるもの、SNSなどのインターネットで流れて来るもの。
遠い国の事件もあたかも自分が経験しているかのように錯覚してしまうことがあります。
それだけでストレスが増えてしまうなんて損ですよね。
免疫力を高めるための食べ物やサプリ以外の「シンプル」なこと
現状から何かを追加することばかりが健康法ではなく、色々なものや情報がありふれた現代だからこそ、何を減らすかが大切になります。
- 不安や恐れをあおられるような情報は入れない
- 食事や睡眠などの基本的な習慣を見直す
- 昼間は日光にあたり、夜は暗い部屋で深くリラックスする
- 栄養素的には、ビタミンCやミネラル類を継続して補う
- 不安がっている人やSNSでネガティブな情報を発している人から一時的にでも離れる
- それでも不安や恐れがあるなら、その感情を排除しようとせずに認める
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執筆者
かとう治療室
流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。