ゆがみを恐れすぎる日本人
- 「骨盤が歪んでいるから腰痛になります」
- 「背骨が曲がっているので不調の原因になります」
- 「骨盤のゆがみはよくないので矯正しましょう」
巷では「ゆがみはよくない」と言われ、骨盤矯正や姿勢矯正、猫背矯正などの施術法が広まり、ゆがみを放っておくとそのうち大変なことになると不安になった経験はありますか?
そもそも歪みとは何なのか。歪みは異常なのか。
「ゆがみ」の解釈が変わるとあなたもきっと不安になることなく自分の身体ともっと良くできます。
ゆがみはなんなのか
ゆがみは全てが悪いのではなく極度になったり、固定されてしまったとき。
カイロプラクティックでは関節の偏位(歪んだまま固定されてしまった状態)を矯正して神経の通りを改善する方法で、ゆがみを矯正する先に目的があります。
ですがゆがみだけ治しても、身体がゆがみたくなる理由を解決しなければまたゆがみます。症状の原因とゆがみの原因は別の問題です。
ゆがむ要素
- 腹痛など、身体の異常によって起こる一時的なゆがみ
- 身体が必要として起こすゆがみ
- 高齢者など、骨の変形などで二次的に発生する不可逆性のゆがみ
- 生活習慣など、明確な理由がなく起こるゆがみ
腹痛で身体を丸めると楽に感じたことはありませんか?腰が痛くてまっすぐになれないことはありませんか?
異常が起きたとき、痛みや不快感を使って身体は患部を保護したり治癒を早めようとします。この時に取る姿勢を疼痛回避姿勢と言いますが、身体が早く回復するように本能的に行っています。
1.は急性の一時期にみられるものです。ただし、ここで症状に対処し原因と向き合っておかないと、2.や3.に移行する可能性があります。
2.は妊娠や出産などのために必要とする健康なメカニズム。
健康なメカニズムなので用が済めば自然と元に戻っていきます。ゆがみは戻りにくいという理論から産後の骨盤矯正は派生していますが、産後に限らず身体が整っていればしなくても自然と本来の状態に戻っていきます。
3.症状の自覚に至るまでは個人差がありますが、変形が生じると「全体のバランス」が変わっていきます。
このゆがみを無理に正そうとすると、かえって全体のバランスが崩れてしまいます。丸まった背中やO脚はご本人にとって不都合だったり、外見のコンプレックスになるかもしれませんが、骨が変形していると元に戻すのは限界があります。
4.これに当てはまる方が大半です。しかし理由が必ずあります。
・身体を傷めた時に本当の原因が根本的に解決していなかった場合。
・偏りのある生活を自覚しているのに、身体のメンテナンスに整体や鍼灸などの施術に時間を割いていない場合。
・自覚症状がない内科疾患からくる場合。
表面的、外見的にゆがみを矯正することは可能ですが、身体が歪んだ本当の理由まで知っている施術者は多くありません。
ゆがむ本当の理由
ゆがみは「現象」であり「結果」で、たいていは心身にかかるストレスです。ストレスが自律神経や胃腸、内臓に影響を与え、身体にゆがみが生じてきます。
表面的に骨盤や猫背矯正をしただけでは短時間で戻ってしまうのは本当の原因に焦点が当たっていないからで、身体なりに「歪みたい理由」が残されている以上矯正されるのはかえって不都合です。
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執筆者
かとう治療室
流山市南流山で整体・鍼灸(女性鍼灸師)・内臓調整を中心に総合サポートをしています。ボディートーク、エムレス等。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。