このページにたどり着いたということは、大切なお子様の体調が悪かったり心の問題を抱えて悩み、心配されているのだろうと思います。

できることなら変わってあげたいのにそれもできず見守るしかできないのはつらいですよね。

お子様も保護者であるあなたも楽になれるきっかけを当院で作っていただけたらと思います。

時にお子様以上に親御さんが先に施術を受けた方がいいこともあります。
不思議に思われるかもしれませんが、実は自我の未熟な若い子ほど周りの人や環境の影響を受けやすいためです。

お母さんやお父さんが笑顔でリラックスしていると子供も安心安全を感じることができますが、それだけで子どもの問題がよくなってしまうこともあるのです。

ですので、お子様だけでなくご自身を大切にすることも忘れないでください。

親の幼少期との関係

子どもの健康問題の原因のひとつに、親御さん自身の体調やストレスの影響があります。

お母さんお父さんも小さい頃は子供でした。そのころ親からどんなしつけや指導をされてきたのかは今の子育てに少なからず反映されていると思います。

中には厳しいしつけがあったり、親の機嫌を伺って自分らしく表現することが難しかった家庭があったかもしれません。

幼少期に作られたそのような無意識にある緊張が、家庭内の雰囲気の緊張、そして心身へのダメージとつながっていることがあります。

そういわれると、なんだか自分が悪いといわれているような気がして嫌な気分になりますよね。

でもよかったら最後まで読んでみてください。

毒親という言葉

この言葉が知られてきたのはここ10数年。
便宜上使いますがわたしはこの言葉が好きではありません。

親であるあなたを「毒親」と責めるつもりで表現しているのではなく、大人もかつては子どもだったことを思い出してほしいんです。

親の親も必ず子どもでした。なぜか続いてきた望まない連鎖を終わらせるチャンスでもあります。

家庭ごとに違う「みそ汁の作り方」のように私たちの習慣や生き方、観念は良くも悪くも先祖から引き継がれているもの。

実はあなたが先陣を切って続いてきた抑圧や「〇〇でなければならない」というような生きずらさに気が付き、自分を先に楽にしてあげることでことで子どもも楽になっていくのを施術者としてかかわっていく中で何度も体験しています。

毒親から育った人の傾向

  • 自分を大切にできない。
  • 人や物、行為に依存しやすい。
  • つい人の顔色を伺ってしまう。
  • 楽しんでいる自分に罪悪感を覚える。
  • 指示待ち族で、自発的に行動できない。
  • 周囲の期待に応えようとして、無理をしがち。
  • 言いたいことややりたいことがあっても我慢してしまう。

とはいえこのポイントが全部一致していても、必ずしも毒親とは限りません。

ただ、育った家庭環境、、、親から受けてきた文化や教育は大人になっても大きな影響力を持っています。

自分で決められない、素直に感情表現できない、抑圧のクセは子供の時に無意識にそうせざるを得ない家庭環境があったからかもしれません。
大人になっても自分の中にいる親に見張られているような感覚です。

毒親というラベルを貼って親を責めている人もいます。
回復のステップとして必要だったり生き方なので自由ですが、それで自分が楽になるわけでもないし、何も解決しないことにどこかのタイミングで気が付きます。

他人や過去は変えられないから自分が先に変わる方が早く楽になりますし、水の波紋のようにそれは必ず子どもや家族にもいい影響を与えます。

連鎖を終わりにする役割

毒親に限らず、虐待や離婚なども親や先代からの連鎖が起きていることがよくあります。
実は親も似たような育ちをしていたなんてことはありませんか?

例えば親から虐待を受けてきた人が自分の子どもにも同じことをしてしまうのはよく知られた話です。

理由は、親もその親から育ってきて、それ以外の方法を教わらないからです。

このままでは子どもも同じパターンを繰り返してしまうかもしれない…
きっとあなたは子どもには幸せになってほしいと願っていると思います。

毒親という概念が生まれた今の環境と、今、自分の生きずらさや子どもの問題に向き合っているあなたには、この負の連鎖を終わりにする役目とチャンスがあります。

毒親がやりがちなこと

①過保護・過干渉
②放置・無関心
③支配・管理
④虐待

当院にご相談に来る方は①と③を自覚されることが多いです。
そしてお話を聞くとその人も親から同じような教育を受けていたと気づきます。

「自分が毒親かもしれない…」と自分を責めないでください。

もしそうだったとしても、それはあなたが素直だから親の教えを信じていたからで、子どもも同じように素直に反応しているだけです。
状況を変えたいならその素直さを今までと違う方向に使っていってほしいのです。

遺伝子には情報も含まれている

ガン家系や遺伝病と関係のある「遺伝子」には、身体を構成する情報だけでなく親や祖先の情報も記録されています。

どんな経験をして、どんな感情や信念を持っているか。身体の部位の強さや弱さなど。すべてです。

野生の動物が子育てを教わっていないのに赤ちゃんを産み育てられるのも、卵から生まれた生き物が自立して生きられるのも、私たちがなぜ危険を恐れるのかも遺伝子にその情報が刻まれているから。

遺伝子は100%のうち変わらない部分はおよそ20%しかありません。
残りの80%は環境やどのような人生を送るかで変化します。

あなたが変わること子どもも変わるのは遺伝子も同じです。

親のストレスが子どもの健康に与える影響

家庭がリラックスしているかはその家族のメンバーがリラックスできているかが重要になります。

緊張感のある家庭ではよくあることですが、自分を安心させるために対処の行動をとります。

子どもはまだ家と学校ぐらいしか世界を持っていません。学校がストレスの場になっても病気になりますし、家庭でも同じことが言えます。

交感神経の過剰

緊張などの空気感ってなんとなくわかると思います。
場の雰囲気や、隣の人がイライラしている様子などを第六感的に感じ取る力が私たちにはあり、子どものほうが敏感で能力が高いです。

大人のように眠れなくなるとか、胃腸の調子が…というように現れる場合もあれば、問題行動(落ち着きのなさ、癇癪、指しゃぶりや性器いじりなど多彩)で表現されることもしばしば。

自律神経はホルモンのバランスにも関わるため、発達の途中にあるまだ不安定な身体には大人以上の負荷がかかってしまうのです。

ただ、すべての症例に家庭環境がストレスになっているわけではないことはご理解ください。

起立性調節障害との関連

起立性調節障害はいわば自律神経の乱れの結果ですので、上に書いたとおり環境による交感神経の過剰と神経系や内分泌系のエラーだと考えればつじつまが合います。

薬による対症療法の全部を否定するつもりはありませんが、薬がないと生活できないのなら治ったとは言えず、また、いつまで薬を飲み続けることになるのか先の見えない不安は解消されません。

そこで家庭の健康も整えてみる。薬に頼らなくても安心安全を感じられる環境に変える根本改善。
このような発想も選択肢として考えてみてください。

大丈夫、ずっとこのままはありません。

つらいのはお子様だけじゃありません。
今、お子様自身に来院する意欲がない場合は親御さんだけでもお越しください。

悩み続けるだけで身動きが取れない八方塞がりが一番つらいです。
それは私自身が経験したからそう思います。

お役に立てそうでしたらご相談ください。

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