子どもの不安症・パニック
パニック障害や不安症は大人だけではありません。
大人にとっては大したことがないようなストレスも大きいダメージになりうるのが子供。
ちょっとした出来事やハプニングがきっかけで不安になったりパニックを起こした後で、また同じようになったらどうしよう…(予期不安)となっていたら早めにケアをしてあげることが大切です。
大人も、予期不安を長引かせるとパニックや不安はどんどん増大してしまい、日常生活に影響してしまいます。
これは感情と脳の予測機能のエラーが原因です。
小学生の女の子の症例
テレビでトランプ大統領が銃撃されたシーンを見てから、誰かが攻撃してくるんじゃないか、お母さんや友達がいなくなっちゃうんじゃないかという不安が始まった。
できていた留守番ができない、感情のコントロールができない。というご相談でした。
1回のセッションで改善。
病院に行くべき?
感情は画像や数値には現れませんので検査をしてもほとんど異常は見つからないでしょう。
カウンセリングは一助になるかもしれませんが、感情は思考で理解してもコントロールはできません。
感情的な問題を薬を使ってコントロールするのは子供の健康的な発育や肉体的にマイナスになります。
感情に乏しくなったり、筋肉が自分の意思とは関係なく動くようになったりと、状況がこじれていってしまうケースもありました。
判断は親御さんの責任で、私たちが決められることではありませんが、多くの症例を見てきた当院の経験値を参考にしてください。
薬は問題がすり替わって本質から逸れてしまう
パニックや不安の相談をすると心療内科では薬を出します。
確かに困っている症状に対しては効果があるのかもしれませんが、薬を飲まないと自分らしさを保てないのは不自然ですし、問題がすり替わってしまい、今度は「薬がなかったらどうしよう…」と別の不安を生み出してしまいます。
これがパニック障害の人や不安障害の人が薬をやめられない原因のひとつです。
薬を飲むことは選択肢のひとつで選ぶ人の自由がありますが、もし根本的に悩みを解決したかったら別のアプローチが必要。
当院では薬を使わない安全な方法で根本解決をお手伝いします。
エムレスの脳科学的理論
感情の原因は身体の反応が先に起きているため、身体が反応しなければ感情は起こらない。
というのがエムレスの考え方です。
パニックや不安の時、心臓がどきどきしたり息が苦しくなったり手に汗をかいたりしていることに気が付くと思います。
それで余計不安が大きくなってしまい逃げたくなります。
この身体の反応は、脳が過去にストレスを感じたときに何が刺激だったのかを記録しています。
その後似たような状況になった時に自分の身を守るために予測しているのです。(一部の予期不安もこれが関連しています)
脳の本能的な機能で、敵から身を守るため動物では役に立ちますが、人の実生活では役に立たないことの方が多いです。
その望まない神経パターンをエムレスのワークで解決することができます。
認知行動療法でもカウンセリングでもないシンプルなテクニックです。
パニックや不安以外にも
エムレスは感情を解決する目的で作られています。
子どもでも子供なりに人生ではいろいろな困難や悩みを経験するもの。
そんな時に感情に引きずられて生きるより、今をフラットに生きられた方が楽しいはずです。
エムレスはそのような日常で起きたストレスを解決することもできます。
特定の友達や先生に対するストレス、苦手な教科やイベント、あがり症で人前に出るのがこわい、試験で過剰に緊張してしまう など
気持ちが楽になると無駄なエネルギーを使わなくなるので身体も元気医なり、集中力が増したりパフォーマンスが上がります。
ボディートークで解決した例もあります
感情的なストレスにはエムレスが向いていますが、ボディートークでもアプローチする場合があります。
エムレスは一緒に取り組んでいくワークなので言葉が多少理解できる年齢にならないとうまくいきません。
小さな子供の場合は感情以外の要因でパニックや不安を引き起こす場合があるので、より俯瞰的にみれるボディートークが適すと判断した場合はそちらをご提案します。
どちらも薬に頼らず安全な手法ですので、何かお役に立てそうなことがあったらお気軽にご相談ください。