からだの中で大きな臓器、沈黙の臓器…それは肝臓。
人体の中で脳に匹敵する仕事量をこなしている臓器で、主な役割は解毒。
口にしたものが腸で吸収されて集まった血液は肝臓によって代謝されるが、中には毒が含まれている、化学調味料、農薬や添加物、微量金属類や薬などは肝細胞にある11個の経路のいずれかを通って最終的に無毒化される。
その後は尿や便、汗や呼吸で排泄される。
肝臓の解毒がうまく働いていないと、かいている汗も出している便も役割を果たせていない。
肝臓の解毒作用が低下する理由
長年の毒素負担の蓄積
私たちは文明が発達してからたくさんの毒素に曝されて生きている。
食べ物はもちろん、大気汚染や放射能、水や土壌の汚染など物質的な負担が加えるのと比例してストレスが増えた。
ストレスの中には遺伝子にエラーを起こし、本来の働きができなくなる。
肝臓の解毒経路であればそこに「詰まり」が起きる。
現在、日本人の毒素負担を10段階で評価するとほとんどが6以上にあたるだろうとされる。
どうして日本人は毒素負担が高くなりやすいのか
日本は島国で、食物などのほとんどを輸入に頼っているため、輸送のさいの品質保持のためにたくさん加工されている。私たちの口に入ってくる頃には薬品まみれのことが多い。
また、日本は諸外国と比べても超ストレス社会。労働時間、人間関係、経済的不安…外国から日本に留学して長年住んでいるクライアントさんから聞いた話だけど、最近の外国人は日本に来たがらないそうだ。
「いつも疲れている国、JAPAN」になっている(苦笑)
そんな生活を当たり前と思っている、ゆでガエルの私たちはちょっと危険かもしれない。
アルコール
日本人は欧米人と比べるとお酒に弱い。それはアルコールを分解する酵素をつくる遺伝子を持っている人が少ないためだ。
しかし、エピジェネティクスの観点からだと、遺伝要素の98%は後天的(後からの環境で)に変化し続ける。
そのために私たちは変化する環境にも対応できているし、お酒も初めは弱かったのが飲み続けていくうちに強くなったりできる。
これは私見が入るので正確な情報ではないけど、日本人のお酒の飲み方が合っていないのでは?と思う。
日本人はお酒をコミュニケーションツールとしてではなく、酔うために飲んでしまい、適量を超えて飲みすぎてしまうことを繰り返している人もいる。
食前酒が身体にプラスに働くように適量をつかむこと。数字ではなく、その人、その時の体調によって変わるものを自分の感覚で感じることが大事だ。
遺伝子エラーをからだのストーリーから解いていく
ボディートークでは、遺伝学を超えた「エピジェネティクス」の分野も取り扱ってセッションすることができる。
元は幹細胞という共通の遺伝子を持ったものが、遺伝子のオンとオフによって別の細胞に変わっていく。そのオンとオフが適切にならなくなったのにも身体なりの理由があって、先祖からの影響だったり、過去の経験や日常的な毒素や薬剤のこともある。
ボディートークではそれらをバランスして本来の遺伝子が作られるように促せるのだからすごい。現代医学でできないことを何の侵襲性や副作用なくやれるのだから。
ガン家系の概念も変わる
エピジェネティクスの観点では、身体をつくる「ハードウェア」の部分は遺伝子中の約2%。残りの98%は環境で変わる。
ガンになりやすい遺伝子を持っていても、それがオンにならなければガンにはなりにくいし、オンになっていてもガン抑制遺伝子も同時にONになっていたら同じくガンになりにくい。
本当に遺伝病と言われるものは、ダウン症やクラインフェルター症候群などのごくわずかな割合で、私たちが遺伝と思っている病気や肥満などの遺伝的影響は大きくなく、単に生活習慣や嗜好が似るからだともいわれる。
今を生きる本人の意識や思考次第、ボディートークでも変えられる可能性は十分ある。
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