背中や肩こりの人で肩甲骨回りが辛く感じる方、多いですよね…
はがしたい!って言いたくなる気持ちもわかるけれど、肩甲骨はなくてはならないもの(笑)
肩甲骨は上半身の骨盤と言われるほど身体のバランス、動きにおいて重要な役割を持っています。
肩甲骨を「はがさずに」楽になるには、どうしてそうなったのか?を辿ればいいんです。
剥がすという言葉の対義語は「くっつく」です。
くっついているとどうなるか。「動かなく」なります。
動かなくなると、関連するところも「動きにくく」なります。
もちろん、この順番が逆になることもしばしばあります。
関連するところからの影響が実際の痛みなどを感じる場所へ反映される場合です。
いずれも、局所に囚われるのではなく全体性や関係性を見ましょう。
肩甲骨周囲と関連するところで近い関係なのは、上肢=腕から手先まで。
日常生活で酷使するのは肩甲骨よりも手先の方であることが多いですよね。
指先から肘にかけては自分でもマッサージなどのケアがしやすい所です。
また、上肢と体幹の架け橋となっている「鎖骨」の周り、いわゆるデコルテも自分でほぐしやすいですね。
このように、まず関連のあるところの関節を自由にしてあげます。
肩甲骨の動きに関する筋肉は数種類ありますが、肩甲骨を頭側/足側の方向、体の内側/外側方向、と、四方に意識して丁寧に動かします。
凝り固まって動かし方を忘れた筋肉の使い方を脳に思い出させるためです。(腕ではなく肩甲骨を使うように意識する)
ここまでのことをざっくり表現すると、上肢からほぐして色んな方向に動かしてあげる。です。
マッサージなどでほぐしてもらう、肩甲骨をはがしてもらうのは気持ちがいいし簡単なのですが、やってもらうだけの施術で生じるデメリットは、自分のカラダの使い方のクセは改善されないということ。
はがすだけ、ほぐすだけでは足りないことが多いのです。
一方、関連や全体をみて自分で動きながら行う施術はカラダが覚えるので持続します。
もし、体のコリや痛みを繰り返していたり、なかなか改善されずに悩んでいたら、施術の受け方を一度見直してみてはいかがでしょう?
肩甲骨回りのコリで悩んでいたらまず、これを試してみてくださいね。
- 手の爪の際、指先を全部揉みほぐす(強く、痛くしない)
- 腕のマッサージやストレッチをする、鎖骨回りを優しくほぐす
- 上肢全体、肘が伸びた状態で雑巾絞りのように内・外と大きく交互に捻る
- 肩甲骨を四方向にできるだけ幅広く動かす(どのへんの筋肉を使っているかイメージしながら丁寧に)
これをやる前に手首や首の硬さなどを見ておくと、変化が分かりやすいかもしれません。
お試しあれ!