交感神経と副交感神経の役割|流山市南流山かとう治療室

交感神経と副交感神経の役割|流山市南流山かとう治療室

自律神経失調症は病気の温床

いろいろ検査して病気の可能性を消去法で探っていき、どれも異常がないと診断されるのは自律神経失調症です。

病名がついても西洋医学的な治療法はなく、対症療法の薬を使いうまく付き合っていきましょうと言われたり、心療内科を紹介されることもあるでしょう。

私たちはわからないと不安になるので原因を知りたいもの。具合が悪いのに原因が見つからないのは見落とされているかも?もっと詳しく検査を受けたら重大な病気が見つかるんじゃないかと不安を掻き立てられます。

その結果、夜な夜なネットにかじりついて病気のことを調べて余計不安になったり、病院を転々として結局同じ検査と診断と薬で納得できない悶々とした日々を過ごすことになるかもしれません。検査を何度もしても治るわけではないのです。

病気の定義「器質的な異常」

器質的な異常とは、数値や画像で明らかに異常が分かることですが、今はそうでないものにも病名が付いているのが実情です。病名がなければ医師は診断ができないし、診断ができないと薬を処方できないからです。

病名が増え続けるほど患者数も上昇します。医療は果たして進歩しているのでしょうか?

病気や症状の本質を理解すれば、体調不良に動揺したり情報に惑わされることなく、自分で適切な判断や対処をして自分の身体を守れます。

自律神経の乱れの末路が病気

自律神経の乱れと他の病気を別のものと解釈している方は医師にも多いのですが、本質は同一線上のものです。自律神経は身体を健康に保つ管理システムなのでその破綻の先に病気があります。

むしろ自律神経失調症は今のところ手術の必要性や命の危険がないのですから適切な対処をすれば元に戻れます。理論上ではそうなのですが元に戻れない人が圧倒的なのは対処法が根本的に違うからです。

自律神経失調症に出される薬は自律神経に作用していない

自律神経失調症は不特定に様々な症状が現れます(不定愁訴)。患者さんは症状が苦痛なので症状が和らぐことを望みます。しかし、他に自律神経を整える治療と、自律神経が乱れた原因の両方を解消する必要があります。

自律神経の乱れで病院で処方されるのは主に次のような薬です。

  • 症状を和らげる薬(痛み止め、睡眠導入剤、吐き気止め、整腸薬など)
  • 脳の作用を変える薬(安定剤、抗不安剤、抗うつ剤など)
  • 副作用を軽くする薬(胃薬、整腸剤など)

治療の本質は症状を抑えることではなく身体の仕組みの抜本的な改革ですが、この認識が広がらないのは、病気の定義が崩壊して医師の解釈がバラバラになってしまっているからです。

自律神経が乱れる原因はストレス

ストレスをなくすことは不可能ですし、ないのもよくありません。すべてバランスです。精神的、物質的、物理的、科学的なストレスは常に私たちの周囲に存在しています。

電子レンジや電化製品の電磁波や、電波、高層ビルから地下鉄の高低差、航空機や新幹線のスピードも人体にストレスとして影響しているのは普段なかなか気が付きません。

適度なストレスは交感神経を興奮させて、身体が耐えるのを助けてくれますので味方になりますが、長期的なストレスには適応できません。

交感神経は逃走・闘争反応を引き起こす

人間の仕組みは動物と同じ。危険を察知したときにすぐに逃げたり戦うスイッチが交感神経にあります。

この時、血管は細くなり内臓は機能が低下し、血液や神経系は筋肉や思考にエネルギーを費やせるシステムに切り替わります。

この後、身体は傷ついていたり疲れています。危険が過ぎ去ると逃走闘争反応は自然と切り替わって副交感神経が働き、消化吸収や細胞の修復にエネルギーを費やせるようになり、身体は元の状態を取り戻すことができます。それに合わせて眠気や排泄など必要な身体の反応が起きます。

慢性ストレスによって逃走・闘争反応が続いてしまうことが現代の病気の温床です。内臓は食べたものを適切に消化吸収できず、血流も悪く、睡眠が浅い状態が続いたら身体は回復する機会を失います。

不調を嘆くのもわかりますが、カラダ的には変わろうとしているのです。身体は基本的に良くすることしか考えていません。
中にはアドレナリンが出すぎて自分の不調に気が付かない人もいます。突然大病になったりするケースも、必ず予兆があるので偶然はありません。

不調を感じられたら早く身体に耳を傾け、軌道修正をしてあげればいいのですが、忙しい現代の多くの人は薬やサプリでごまかしながら自分の身体を後回しにしてしいます。

身体を本来の状態に戻して回復する機会を与える

慢性的なストレスが重なり、交感神経が切り替わらず身体が本来の機能を失って回復できない状況ですので、これを解決しないと変わりません。

日ごろから何も不調がなくてもストレスがかかりやすい現代の生活を自覚してメンテナンス習慣を取り入れる、身体が本来の働きができるように整えておくことです。

自然治癒力は自分の中にもともと住んでいる名医です。

私がこの記事を書いたよ!

かとう治療室

流山市南流山で整体・鍼灸・内臓調整を中心に、自分で治せる身体づくりをしています。鍼灸は女性が担当。ボディートーク、エムレスも行っています。つくばエクスプレス/JR武蔵野線 南流山駅より徒歩6分。駐車場2台分あり。不定休・完全予約制。お問い合わせはLINEかフォームが便利です。お電話の場合は留守電にお名前とメッセージを残してくださると折り返しご連絡いたします。

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