- 2021年5月13日
カラダが言うことを聞かないのか、カラダの言うことを聞かないのか|流山市南流山かとう治療室
タイトルのとおり。さて、どちらでしょう?正解はどちらにもあり、本題は「自分がどちらに偏っているか」で、それに気づき、偏……
手首は動く範囲が広く、日常での使用頻度が高いため痛めやすい関節です。
手首のスムーズな動きは肘や肩、肩甲骨など全身の筋骨格系の協調があってなされることで、例えば肘や肩関節の可動域に制限がみられても手首に痛みが出ることがあります。
痛みのある場所に原因があるとは限らないため、当院では姿勢や身体の癖など全体の状態をみています。
実際に手を突いて捻ったなどケガによる急性炎症性の痛みと、使い過ぎなど、いつの間にか痛くなった例や、炎症の兆候が見られない慢性的な例に行うアプローチは違います。
冷やしたほうがいいのか、温めたほうがいいのか。この判断は専門家でも誤ることがあります。
負担を少なくより早い回復を狙うため、患部だけでなく全身状態の把握も重要です。
当院では手術を提案されていた手首の痛みが改善し、手術はもちろん、数年間毎月受けていた注射が不要になった症例もあります。
手首の痛みは年齢や性別によっても傾向があります。
産後の腱鞘炎が多いのは妊娠や出産期におけるホルモンバランスの変化が関与していますので、手首の痛みでも問題は全身的です。
スポーツではテニス、ゴルフ、野球、卓球、バスケ、バレーボールなど、球技やラケットスポーツに多くみられます。
腱鞘炎、TFCC損傷、月状骨軟化症、手根管症候群、gyon管症候群、骨折後成長障害、外傷、変形性関節症
多くはレントゲン検査をします。痛めた原因がはっきりしていると骨折が疑われ、原因不明の痛みでまれに腫瘍などが見つかることがあるので、結果に応じた治療を施すことになります。
特に異常がみられなかった場合は、炎症や痛みの有無、日常生活の障害度に応じて投薬やリハビリが処方されます。
サポーターや固定は、炎症が激しくない場合や長期の固定はおすすめしません。
通常、2週間程度で症状は改善していきますが、改善が思わしくないときは自己治癒力に課題があるかもしれません。
炎症は身体の正常な反応であると考えています。
炎症が適切に起こり、回復へスムーズに進むよう患部も含めたからだ全体のバランスを整えます。
どうしても辛い時はシップや痛み止めに頼るのも方法ですが、湿布薬には血流を阻害する成分が入っているため、長く続けていると血流が悪くなりかえって回復が遅れます。
手首や上肢全体の動きのバランス、姿勢、手首に不要な負荷をかけないよう身体全体のバランスを整体施術で調整します。
手首が正常に動くには、手指、肘、肩、体幹など身体全体の調和のとれた動きが必要で、痛い所だけ修理するのはその後のことを考えると望ましくありません。
腫れている、熱を持っている、安静にしていても痛い場合は炎症性の痛みで、血流を促進すると炎症が増強します。どうしても辛い時は痛み止めや湿布薬などを使い、3~4日経過を待ちます。
急性の炎症の兆候がない、痛みが出てから1~2週間以上経過している場合は手首以外の関節から動きを改善していきます。
手首のコントロールをしている神経は頚椎から出ているので、首の動きのバランスをとったり身体の巡りを改善します。
この時期は痛みの出ない範囲で動かしたほうが安静よりもいいと言われています。
不安があったり、回復が思わしくない場合は我慢せずに相談しましょう。
手首の痛みを予防するには適切な身体の使い方が必要です。各関節の柔軟性、手首を使用する時の身体の姿勢、小さな意識の積み重ねで身体はできています。
痛みで辛い思いをしたくない人は日ごろからケアをするなどして自分を大切にしましょう。