このページを読むと得られるもの
- 肩こりの本当の原因やメカニズム
- 肩こり治療の矛盾点と新しい考え方
- やってはいけない肩こり対処法
- 肩こりの治し方
こんな肩こりさんに読んでほしい、肩こりの本当の原因と確実な治療法
次のようなものがひとつでも当てはまる方へ
- デスクワークをしている
- 常に肩や首の周りが重い
- 酷いと頭痛や吐き気がする
- 特に夕方以降に辛くなりやすい
- 首が大きく動かない
- 朝起きた時から痛い
- イライラしやすい
一度でもマッサージや整骨院に通ってみたり、整体・ハリなどを受けたり、病院で原因を調べたりしたことがあるかたは、これが本当の原因だと思っていないでしょうか?
よく言われる肩こりの原因
- 座りっぱなしのせい
- 姿勢が悪い、ゆがみのせい
- (目や身体の)疲れのせい
- カラダが硬いせい
- 枕のせい
- 噛み合わせのせい
- 歳のせい
専門家に言われるとつい納得してしまいますよね。
ですが、一見もっともらしい「原因」は半分正解で半分不正解です。
では、ここから肩こりのちゃんと改善できる考え方をお伝えしていきますね。
肩こりは全身の問題を反映しているひとつの結果に過ぎない
肩こりでも腰痛でも、痛みや不快感を自覚するとそれ以外のことを意識しにくくなりますが、ふだん、全身に意識を向けると不具合を感じる所はあちこちにありませんか?
そういった不具合は強く意識しなければ気が付かないだけで、実は自覚症状はカラダ全体の問題のうちほんの10%にも満たないもの。
つまり、肩こりという結果をもたらすまでに「全身のあらゆるところに問題が生じている」というのが本当の原因です。
このことを理解して、自分の全身の状態のうちどこにどんな問題点があるのかが分かれば、問題点をひとつづつ改善するだけで肩こりはよくなります。
肩が辛いから肩を揉む、温める…これは不快感を和らげるためなら効果のある方法ですが、治すとなると的が外れてしまうのです。
病院で検査したらヘルニアも見つかって、ストレートネックもあるからそれが肩こりの原因だと。
今のところ治療法はないから付き合っていくしかないと言われたし、
歳を取ればそれなりにカラダにはガタが来るから仕方がないとまで言われたんですよ。
だからこまめに整骨院に通って電気とマッサージ受けてしのいできたんですよ。
まだ、治るなんて想像できないなぁ。
そうですよね。
従来の医学の「常識」はそうでしたので、他の考え方を容易く受け入れにくいのは分かります。
しかし実際にはこういったことが起きています。
肩こりの常識は矛盾がいっぱい。原因とは言い切れない?
- 全く無症状で健康な人にもヘルニアが見つかる
- 異常が全く見つからないのに酷い肩こりの人がいる
- ヘルニアや変形は治っていないのに肩こりがなくなる人がいる
- 同じデスクワークでも肩こりを感じない人がいる
- 小学生でも肩こりで悩んでいる人がいる
つまり、一般的に思っている原因は、肩こりの「一因」にはなっても、本当の原因ではありません。
はい。では、肩こりをちゃんと治すために自分の全身の健康状態をチェックしてみましょう。
いくつか代表的な問題を挙げておきますが、これ以外にもたくさんあるので気になる方は質問してくださいね。
肩こりと関連しやすい全身の健康状態の問題。
- カラダの冷え
- 便秘
- 睡眠不足
- 食べ過ぎや消化器の不調
- 生理
- 過労などのストレス
- 腰痛、関節痛
- 眼の酷使、眼精疲労
意外と当てはまるものがあって、自分のカラダの状態よく知らなかったな。
肩こりは肩だけの問題じゃないんですね。
色々気がつけましたか?
自覚のあるなしに関わらず、カラダは色んな部位が集まってできているので、肩こりだけ治そうと頑張っても他が不健康のままだと治れないんです。
ですが、この新しい考え方で「全体を健康にしていく」ようにすれば、諦めかけていた肩こりがよくなる可能性がぐっと高まりますね。
ではもう一歩進んで、カラダとココロの関係性も見てみましょう。
ここもとても大切ですよ。
お茶でも飲みながらじっくり読んでくださいね。
見えないけど重大な肩こりの原因。メンタルから読み解く
これまでは肩こりの原因と解決法を主に肉体面から見ていきました。
ですが私たちはカラダとココロの両方を持っていますし、もっと深い世界になるとスピリットなどもある。
ここではスピリットのお話まですると混乱してしまうので、ココロから解説していきますね。
ストレスは目に見えない「ココロ」の部分だね。
そっか…!
肩こりになるのはメンタルが弱いからで、肩こりを治したいなら強くなれってこと?
…そう、ココロのことも知ってた方がもっと効率よく肩こりを治せますが、メンタルの強さや弱さは問題ではありません。
感情や思考パターン、何に恐れを感じているか。など。
このような心の状態がカラダに反映されるのはもちろん知っておいてほしいですが、心の強さや弱さではなく自分の心を無視したり抑えすぎていないか。
我慢とか、怒ってはいけないとか、こう感じる自分はよくないとか、人は生きているうちに色んな感情を目まぐるしく感じています。
時に我慢したり本音を言わないことも世渡りに必要ですが、あまり度が過ぎるとその分カラダは我慢しているし、葛藤します。
ココロの声はどうやって知るのかというと、肉体に反映されるのです。
「肩の荷が下りる」
「肩の力を抜く」
この言葉からどんな状態をイメージしますか?
緊張、プレッシャー、力み、頑張りすぎ、責任、重荷、過労…人ぞれぞれイメージする言葉は違いますがどれも正しいです。
こういったココロの声が、肩に現れて言葉になっているんですよっていうのをちょっと体験してもらえたら。
他にもカラダにまつわる色々な言葉がありますよね。
「腹が立つとか」、「断腸の思い」とか、このココロの状態を気づかないふりや“なかったことにする”のは簡単ですが、カラダは嘘をつかないからお腹が痛くなったりイライラしたりするんです。
大切なのはそのココロに気づくこと。人間だから感情があって当然。
今の医療はココロとカラダを別々に考えているのが、病気を根本から治せない一因になっていますし、私たちのカラダとココロもバラバラなことが多いからなんです。
そこで「話す」のも立派な肩こり治療になります。
自問自答でもいいですし、誰かに間に入ってもらっても。話を聞いてもらっただけでスッキリするのは気のせいではありませんよ。
家に帰ってもイライラするのは自分は大切にされてないって感じていたのかもね。
自分のことを客観視するのは難しい。
私って働きすぎ?まじめすぎ?こだわりが多すぎ?話せる人に話してみてもいいですね。
では、ここからは肉体的・医学的な肩こりのメカニズムをお話しします。
肩こりの肉体的なメカニズム
自律神経の乱れ
カラダの休息と回復は副交感神経の役割ですが、慢性的なストレスによって交感神経優位が続きます。
眠りが浅くなり、内臓の働きや新陳代謝、消化吸収能力も低下して細胞が傷みます。
自律神経の乱れ
交感神経の高ぶりは筋肉を緊張させます。血管が収縮して血流が滞るので老廃物が溜まったり細胞に必要な酸素や栄養が不足し、炎症物質や発痛物質が放出され痛みを感じます。
筋肉の硬さが直接の肩こりの原因ではありません。
また、デスクワーカーに多い長時間の同一姿勢は、一部の筋肉が偏った緊張になるので姿勢にも悪影響です。
筋肉の緊張
筋肉が緊張すれば伸びなくなるので当然呼吸が浅くなります。
呼吸はガス交換だけでなく血液や体液の循環や内臓の働きを助ける役割があるため、全身的に影響が及びます。
(呼吸する時も首や肩の筋肉を使っているんですよ)
また、消化や代謝で肝臓の仕事量と負担が増し血液が筋肉に回らなくなったり、夜遅く食事をとってすぐ寝てしまうのは睡眠中にも内臓に仕事をさせることとなり熟睡を妨げます。
次のページでは、ありがちだけど対処法について解説します。